ラブコメの最高傑作といわれている、ドラマやまとなでしこが、2週間連続と短いですが20年ぶりに月9に登場です。
5月期月9ドラマ・SUITS/スーツ2の第3話以降の放送延期による、つなぎの再放送のうちのひとつですが、再放送を熱望されていたやまとなでしこがここで観られるとは嬉しいサプライズです。
やまとなでしこは、主人公の神野桜子(松嶋菜々子)の幼少期の貧乏体験が彼女の価値観に、ちょっと曲がって強く影響していることがこのドラマの根底になっています。
そのため、桜子はお金をかけるところとかけないところが極端です。
もって生まれた美貌はそのまま活かし、服やリッチな結婚相手を探すための合コン参加にはお金を惜しみませんが、生活する場所や家での食べ物には全くお金をかけない徹底ぶりです。
中でも印象的なのは、第1話に登場する、桜子が住んでいるアパート。
後輩の若葉ちゃんが「来週の便に変更が出てチャート表届けに来たんです。」といって、桜子のアパートまで届けにきてくれたシーンで出てきます。
桜子は、デートの相手(男性)には家の前までは送らせますが、決して自宅には上げません。
それもそのはず、男性には実際には住んでいない超高級マンションの前まで送らせてそこが桜子の自宅だと思い込ませているから。
実際は桜子は、超古い「アパート」に住んでいます。
見た目に超高級マンションとのギャップが凄すぎるのですが、どこかあたたかみがあってレトロモダンな雰囲気は、みすぼらしい感じではなく、どこか品すら感じるような印象でした。
本来の桜子自身みたいに。
やまとなでしこ桜子のアパートは、実在の建物をロケで使用したとのことなので、この再放送を機に、やまとなでしこ桜子のアパートロケ地はどこなのか、本放送から20年も経ったので現在はどんな様子になっているのかを調べてみることにしました。
やまとなでしこ桜子のアパートロケ地はどこ?現在の様子も併せて調査と題し、以下、お送りします。
目次
やまとなでしこ桜子のアパートのロケ地はどこ?
やまとなでしこの舞台は代官山という設定でしたが、実は様々なロケ地が合体しています。
本放送を見ていた時は違和感を全く感じることが無く、代官山に詳しい人でなければ違いがわからないほど自然だったなと思います。
実際、桜子が実際住んでいるアパートと、実は住んでいない高層マンションは、ドラマの中ではこの2箇所は隣り合わせにあるように撮影されていますが、実際のロケ地は目黒(中目黒)で、高層マンションの方は渋谷にあることがわかりました。
以下、桜子のアパートのロケ地はどこなのか、建物の名前など含めもう少し詳しくご紹介していきます。
桜子のアパートの名前
やまとなでしこのロケ地の一つである桜子のアパートの名前は、ドラマ内では「代官山ハウス」と称していましたが、本来の名称は
東光園アパート
といいます。
昭和の初期に立てられたアパートメントで、集合入り口の玄関扉のまわりにステンドグラスが施されていたり、古きよき洋風な内装がモダンで、東光園アパートに住んでみたい!と憧れている人が多くいたといいます。
でも、実際に住んでいたのは、昔から住んでいるかなり年配の方々が多かったようです。
昭和初期のアパートメントは同潤会のものがよく知られていますが、東光園アパートも同時期に建てられたアパートメントでした。
東光園アパートは1号館から3号館まであったようで、やまとなでしこのロケに使われたのはこちら↓
これは1号館??
槍ヶ崎の東光アパート。1999年。直ぐ後方の槍ヶ崎交差点の上を三田用水は高架になった鉄製の樋で越えていた。谷をいくつも渡る珍しい水路だった。#東光園アパート #槍ヶ崎 #三田用水 https://t.co/mlGuc7YZP4 pic.twitter.com/xV6YEsho85
— ナカムラ/風呂屋の煙突 (@dontaro_nkm) January 14, 2017
こちら↓は3号館らしい。
東光園アパート、1999年。3号館などという表示があったので複数の棟に分かれていたようだ。#東光園アパート #槍ヶ崎 #恵比寿南 https://t.co/7eIcrao8Zj pic.twitter.com/T9crFk8cYy
— ナカムラ/風呂屋の煙突 (@dontaro_nkm) January 14, 2017
桜子のアパートの場所
桜子が住んでいる設定になっていたアパートは、劇中では代官山となっていましたが、実際のロケ地は目黒にありました。
住所は
東京都目黒区中目黒1-1-5
です。
恵比寿駅より徒歩8分ととても利便性の良い地に、周りがどんどん開発されていく中、時が止まったかのように変わらない姿の東光園アパートがあったといいます。
桜子のアパートと同じ建物をロケに使っている作品
桜子のアパートと同じ建物をロケに使っているドラマをざっと調べてみたら、以下の作品のロケ地であることがわかりました。
・1998年1月公開 映画リング
主人公の元夫・高山竜司(真田広之)が住んでいるアパートとして使用
・1999年6月放送 ドラマP.S元気です!俊平
主人公・加地俊平(堂本光一)が住んでいるアパートとして使用
・2002年1月放送 ドラマ初体験
主人公の一人、広田(房野)拓海( 藤木直人)が引っ越した先のアパートとして使用
上記は、ドラマやまとなでしこと同じくらいの時期の作品です。
そういえば、映画リングは真田広之さんと松嶋菜々子さんがダブル主演みたいな感じで出ていましたね。
深堀りしたら、もっと古いドラマや映画のロケ地に使われていた実績がでてくるかもしれません。
また、時間を作って調べてみようと思います。
桜子が住んでいることにしているマンションの名前と場所は?
代官山アドレス pic.twitter.com/F3zbZqfPnx
— daigo (@luxebows) June 29, 2020
桜子がすんでいることにしているマンションの名前は「アドレスガーデン代官山」という名前になっていましたが、本当は「代官山アドレス」といいます。
代官山アドレスは代官山にあるショッピングセンターで、現在も実在するので、ロケ地巡りが可能です。
桜子が東十条さんとデート帰りに車で送ってもらった、自宅前だと偽った高層マンション前がその場所です。
欧介とも、この階段のところのシーンがあります。
実際のシーン↓
車から降りて小走りで向かった先は…
実際には住んでいない高層マンションへアクセスする階段。
〒150-0034
東京都渋谷区代官山町17-6
です。
やまとなでしこロケ地 桜子のアパートの現在
やまとなでしこのロケ地のひとつである、桜子のアパートの現在はどうなっているのか調べてみました。
ロケに使われた東光園アパートは、2020年現在は既に存在しておらず、大きなマンションが建っています。
実は、やまとなでしこの撮影も放送も無事済んだ後の2002年12月、東光園アパート2号館が火事になり消失していしまいました。
完全消失ではありませんでしたが、木造だったのと冬で暖房用の燃料があったのも手伝って、火の回りが早かったのだそうです。
ちょうどその頃、建物の老朽化と住民の質の低下などの問題もあり、火事がきっかけとなって東光園アパート全体が立入禁止となってしまいます。
火災から数年立入禁止のまま、静かに朽ちていき、2006年についに取り壊しとなりました。
2002年に火災に遭い2006年に取り壊されているので、2002年以降のロケ使用はありません。
その後、同じ場所にはマンションが新築され今に至ります。
ドラマの中でも、桜子のアパートは火事に遭います。実際東光園アパートが火災に遭ったのはドラマの後ですが、なんか予言めいていますね・・・。
東京の古き良きアパートの代表といえば同潤会アパートですが、東光園アパートも時期やモダンな造りは一緒くらいの時期のもののようです。
同潤会アパートも大分頑張りましたが、ひとつまたひとつと取り壊しになり、2020年現在では現存しているものがありません。
写真や記録で見ると、現代でも十分通用するレトロモダンな建物ばかりで、こういう建物を取り壊すのではなく最新の技術でなんとか保存し続けることはできなかったのかなと残念に思います。
まとめ
やまとなでしこ桜子のアパートロケ地はどこ?現在の様子も併せて調査してお送りしました。
アパートのロケ地は目黒の東光園アパート、火災と老朽化が理由で取り壊しになった後はマンションが建っているということがわかりました。
桜子が実際には住んでいないのに住んでいる設定にしていた(見栄を張っていた)マンションは、代官山アドレスといって今も健在です。
やまとなでしこは、ストーリーの面白さはもちろんですが、ロケ風景がキラキラとリッチなシーンが多く、洗練された都会(東京)を楽しむことができるのも良かったなと改めて思います。
20年も前のドラマであり、私自身何度か再放送を観ているんですが、こうして再び特別編の再放送があるとなると観たくなりますね。
今回のやまとなでしこの再放送は2回に分けての放送だそうですが、桜子のアパートのシーンがたくさん見られるといいなと思います。
以上、やまとなでしこ桜子のアパートロケ地はどこ?現在の様子も併せて調査と題し、お送りしました。